建設業許可の「造園工事業」とは?

建設業許可の「造園工事業」とは?

こんにちは。
大阪府吹田市の行政書士いわた事務所です。

造園工事は、公園を造ったり、樹木を植えたりするだけではなく、景観を造るための幅広い工事が含まれています。
地球温暖化等の環境問題など、様々な場所で緑化対策や環境保全の動きが活発になっていますので、造園工事の必要性が高まっています。

この記事では、「造園工事業」で建設業許可を受けたい方に向けて説明しています。

1.「造園工事業」の役割

建設業許可事務ガイドラインには、以下のように記載されています。

”整地、樹木の植栽、景石のすえ付け等により庭園、公園、緑地等の苑地を築造し、道路、建築物の屋上等を緑化し、または植生を復元する工事”

「造園工事業」は、整地や樹木の植栽、庭園、緑地等を築造する工事です。
道路や建物の屋上などの緑化や、植生を復元する工事も含まれます。

どのような工事なのか、次の例示があります。

  1. 植栽工事
    植生を復元する建設工事が含まれます。
  2. 地被(ちひ)工事
    地面をおおっている雑草やコケ類で、お庭に施す工事です。
  3. 景石(けいせき)工事
    日本庭園で風致を添えるために、ところどころに置かれている石のことです。
  4. 地ごしらえ工事
  5. 公園設備工事
    花壇、噴水その他の修景施設、休憩所その他の休養施設、遊戯施設、便益施設等の建設工事が含まれます。
  6. 広場工事
    修景広場、芝生広場、運動広場その他の広場を築造する工事です。
  7. 園路(えんろ)工事
    公園内の遊歩道、緑道等を建設する工事です。
  8. 水景工事
  9. 屋上等緑化工事
    建築物の屋上、壁面等を緑化する建設工事のことです。
  10. 緑地育成工事
    樹木、芝生、草花等の植物を育成する建設工事で、土壌改良や支柱の設置等を伴って行う工事です。

2.「造園工事業」と似た工事

「造園工事」は他の工事と似通っていないため、他工事と間違えるようなことはないかと思います。

剪定(せんてい)、枝打ち、草刈などは造園工事ではなく、建設工事にすら該当しませんので気を付けてください。

3.「造園工事業」の専任技術者になるには?

専任技術者になるには、以下のパターンがあります。

  1. 「造園工事業」に関して10年以上の実務経験があること
    一般建設業のみで、特定建設業はなることはできません。
  2. 造園工事業」に関する所定学科を卒業して、実務経験が一定期間あること
    土木工学、建築学、都市工学又は林学に関する学科
     中学・高校卒業の場合は、卒業後の実務経験5年以上
     大学・高等専門学校の場合は、卒業後の実務経験3年以上
     専修学校の場合は、卒業後の実務経験5年以上(専門士、高度専門士であれば3年以上)
     一般建設業のみで、特定建設業はなることはできません。
  3. 造園工事業」に対応している資格を持っていること
    「7」・・・国家資格取得者等
    「9」・・・国家資格取得者等

    造園工事業が含まれる「指定建設業」とされている7業種は、総合的で高度な施工技術が求められる建設工事であるため、他の建設業種よりも厳しい基準が設けられています。
    特定建設業許可では、資格+経験で専任技術者や監理技術者となることはできません。
コード資格一般特定
建設業法(技術検定)331級造園施工管理技士9
342級造園施工管理技士
技術士法41建設 ・ 総合技術監理(建設)79
42建設 「鋼構造及びコンクリート」 ・ 総合技術監理 (建設 「鋼構造及びコンクリート」 )79
50森林 「林業」 ・ 総合技術監理 (森林 「林業」)79
51森林 「森林土木」 ・ 総合技術監理 (森林 「森林土木」)79
職業能力開発促進法96造園7
基幹技能者36登録造園基幹技能者7
登録運動施設基幹技能者7