建設業許可の「内装仕上工事業」とは?

建設業許可の「内装仕上工事業」とは?

こんにちは。
大阪府吹田市の行政書士いわた事務所です。

「内装仕上工事業」は、施主の目的や建物のイメージに合わせて、室内を美しく仕上げる業種です。
建物内の雰囲気を左右する重要な役割を果たします。

この記事では、「内装仕上工事業」で建設業許可を受けたい方に向けて説明しています。

1.「内装仕上工事業」の役割

建設業許可事務ガイドラインには、以下のように記載されています。

”木材、石膏ボード、吸音板、壁紙、たたみ、ビニール床タイル、カーペット、ふすま等を用いて建築物の内装仕上げを行う工事”

「内装仕上工事業」は、建物の内部の床・壁・天井表面の仕上げ工事のことです。

どのような工事なのか、次の例示があります。

  • インテリア工事
  • 天井仕上げ工事
  • 壁張り工事
  • 内装間仕切り工事
  • 床仕上げ工事
  • たたみ工事
    採寸、割り付け、たたみの製造・加工から敷き込みまでを一貫して請け負う工事です。
  • ふすま工事
  • 家具工事
    建築物に家具を据付けまたは家具の材料を現場にて加工、もしくは組み立てて据付ける工事です。
  • 防音工事
    建築物における通常の防音工事であり、ホール等の構造的に音響効果を目的とするような工事は含まれません。

2.「内装仕上工事業」と似た工事

  1. 「建具工事」との違い
    窓やドアをはめ込むための枠を組み立てるのは、「建具工事」に該当します。
  2. 「ガラス工事」との違い
    ショーウィンドウや窓など、工場で製作されたガラスを建具にはめ込むのは「ガラス工事」に該当します。ガラスの装飾をする場合のガラスフィルム工事は、「内装工事」に該当します。

3.「内装仕上工事業」の専任技術者になるには?

専任技術者になるには、以下のパターンがあります。

  1. 「内装仕上工事業」に関して10年以上の実務経験があること
    特定建設業は、2年以上の指導監督的実務経験が必要です。
  2. 内装仕上工事業」に関する所定学科を卒業して、実務経験が一定期間あること
    建築学又は都市工学に関する学科
     中学・高校卒業の場合は、卒業後の実務経験5年以上
     大学・高等専門学校の場合は、卒業後の実務経験3年以上
     専修学校の場合は、卒業後の実務経験5年以上(専門士、高度専門士であれば3年以上)
     特定建設業は、2年以上の指導監督的実務経験が必要です。
  3. 内装仕上工事業」に対応している資格を持っていること
    「7」・・・国家資格取得者等
    「7※」・・・国家資格取得者等+実務経験3年 
    「7○」・・・国家資格取得者等+実務経験5年
    「8」・・・一般建設業の要件を満たす国家資格+2年以上の指導監督的実務経験
    「8※」・・・一般建設業の要件を満たす国家資格+実務経験3年+2年以上の指導監督的実務経験
    「8○」・・・一般建設業の要件を満たす国家資格+実務経験5年+2年以上の指導監督的実務経験
    「9」・・・国家資格取得者等
コード資格一般特定
建設業法(技術検定)201級建築施工管理技士9
2C1級建築施工管理技士補7※8※
212級建築施工管理技士(種別:建築)7○8○
222級建築施工管理技士(種別:躯体)7○8○
232級建築施工管理技士(種別:仕上げ)7
2D2級建築施工管理技士補7○8○
建築士法371級建築士9
382級建築士
職業能力開発促進法92畳製作 ・ 畳工
93内装仕上げ施工 ・ カーテン施工 ・ 天井仕上げ施工 ・ 床仕上げ施工 ・ 表装 ・ 表具 ・ 表具工
基幹技能者登録内装仕上工事基幹技能者7