建設業許可の「塗装工事業」とは?
こんにちは。
大阪府吹田市の行政書士いわた事務所です。
「塗装工事」は、建物の外壁や屋根などに塗装を行うことで、外観が美しくなります。
また紫外線や雨などから、守る役割もあります。
この記事では、「塗装工事業」で建設業許可を受けたい方に向けて説明しています。
1.「塗装工事業」の役割
建設業許可事務ガイドラインには、以下のように記載されています。
”塗料、塗材等を工作物に吹付け、塗り付け、またははり付ける工事”
「塗装工事業」は、工作物に塗料や塗材などを塗ったり、吹き付けたりする工事です。
どのような工事なのか、次の例示があります。
- 塗装工事
- 溶射工事
各種金属やセラミックスを燃焼ガスや電気で溶融し、基材に吹き付け皮膜を形成する表面処理技術を利用します。
防食性、耐摩擦性、耐熱・断熱性、滑り止めを主な目的としています。 - ライニング工事
ビルやマンションといった建物の給排水管の内側から専用の塗料を流し、配管を新管のようにする工事です。
建物内の給水管が老朽化すると、錆が発生し、赤水や錆水が飲料水に混じってきます。 - 布張り仕上工事
- 鋼構造物塗装工事
- 路面表示工事
2.「塗装工事業」と似た工事
- 「舗装工事」との違い
舗装道路に車線を引く作業は「舗装工事業」ではなく、「塗装工事業」に該当します。 - 「屋根工事」との違い
屋根の塗装は「屋根工事」ではなく、「塗装工事」に該当します。
3.「塗装工事業」の専任技術者になるには?
専任技術者になるには、以下のパターンがあります。
- 「塗装工事業」に関して10年以上の実務経験があること
特定建設業は、2年以上の指導監督的実務経験が必要です。 - 「塗装工事業」に関する所定学科を卒業して、実務経験が一定期間あること
土木工学又は建築学に関する学科
中学・高校卒業の場合は、卒業後の実務経験5年以上
大学・高等専門学校の場合は、卒業後の実務経験3年以上
専修学校の場合は、卒業後の実務経験5年以上(専門士、高度専門士であれば3年以上)
特定建設業は、2年以上の指導監督的実務経験が必要です。 - 「塗装工事業」に対応している資格を持っていること
「7」・・・国家資格取得者等
「7※」・・・国家資格取得者等+実務経験3年
「7○」・・・国家資格取得者等+実務経験5年
「8」・・・一般建設業の要件を満たす国家資格+2年以上の指導監督的実務経験
「8※」・・・一般建設業の要件を満たす国家資格+実務経験3年+2年以上の指導監督的実務経験
「8○」・・・一般建設業の要件を満たす国家資格+実務経験5年+2年以上の指導監督的実務経験
「9」・・・国家資格取得者等
コード | 資格 | 一般 | 特定 | |
---|---|---|---|---|
建設業法(技術検定) | 13 | 1級土木施工管理技士 | 7 | 9 |
1H | 1級土木施工管理技士補 | 7※ | 8※ | |
14 | 2級土木施工管理技士(種別:土木) | 7○ | 8○ | |
1J | 2級土木施工管理技士補(種別:土木) | 7○ | 8○ | |
15 | 2級土木施工管理技士(種別:鋼構造物塗装) | 7 | 8 | |
1K | 2級土木施工管理技士補(種別:鋼構造物塗装) | 7○ | 8○ | |
16 | 2級土木施工管理技士(種別:薬液注入) | 7○ | 8○ | |
1L | 2級土木施工管理技士補(種別:薬液注入) | 7○ | 8○ | |
20 | 1級建築施工管理技士 | 7 | 9 | |
2C | 1級建築施工管理技士補 | 7※ | 8※ | |
21 | 2級建築施工管理技士(種別:建築) | 7○ | 8○ | |
22 | 2級建築施工管理技士(種別:躯体) | 7○ | 8○ | |
23 | 2級建築施工管理技士(種別:仕上げ) | 7 | 8 | |
2D | 2級建築施工管理技士補 | 7○ | 8○ | |
33 | 1級造園施工管理技士 | 7※ | 8※ | |
3D | 1級造園施工管理技士補 | 7※ | 8※ | |
34 | 2級造園施工管理技士 | 7○ | 8○ | |
3E | 2級造園施工管理技士補 | 7○ | 8○ | |
職業能力開発促進法 | 88 | 塗装・木工塗装・木工塗装工 | 7 | 8 |
89 | 建築塗装・建築塗装工 | 7 | 8 | |
90 | 金属塗装・金属塗装工 | 7 | 8 | |
91 | 噴霧塗装 | 7 | 8 | |
67 | 路面標示施工 | 7 | 8 | |
基幹技能者 | 登録建設塗装基幹技能者 | 7 | 8 | |
登録外壁仕上基幹技能者 | 7 | 8 | ||
登録標識・路面標示基幹技能者 | 7 | 8 |