【2026年最新版】建設業許可「社会保険」完全攻略Q&A
令和2年の10月から、ルールがガラッと変わりました。
いまは、「社会保険に入っていないと、そもそも許可をあげません」という決まりになっています。
(根拠:建設業法第7条第1号)
では、どのような保険が必要なのか、Q&A形式で解説します。
Q1:必ず入らなければならない保険は何ですか?

主に「健康保険」「厚生年金」「雇用保険」の3つです。
これらをまとめて「社会保険等」と呼びます。
- 健康保険:病気やケガをしたときに、病院で使う保険です。
- 厚生年金:年をとったときや、体に障害が残ったときにもらうお金です。
- 雇用保険:仕事をやめたときや、仕事を探しているときにもらうお金です。
これらの保険に、申請する日の時点でしっかり入っていることが条件です。
Q2:どんな会社でも、すべての保険に入らないとダメですか?

会社の形や、働いている人の数によって決まります。
これを「適用事業所(法律で入る義務がある会社)」といいます。
- 法人の場合:
社長ひとりだけでも、健康保険と厚生年金は「絶対」に入らなければなりません。 - 個人事業の場合:
働いている人が5人以上なら、健康保険と厚生年金に入る義務があります。
(※家族だけで働いている場合は除きます) - 雇用保険の場合:
法人でも個人でも、ひとりでも従業員を雇っているなら、必ず入らなければなりません。
Q3:保険に入っていることを、どうやって証明しますか?

役所に払った「領収書」や「通知書」のコピーを提出します。
令和2年から、書類を見せるだけではなく、「コピーを提出(ていしゅつ)」することになりました。
主な必要書類は以下の通りです。
① 健康保険・厚生年金保険の場合
- 納入告知書:
年金事務所から届く、保険料の請求書と領収書です。 - 標準報酬決定通知書:
社員の給料に合わせて「保険料はこれくらいです」と決まった通知です。
② 雇用保険の場合
- 労働保険概算・確定保険料申告書:
1年間の保険料を計算して、役所に届けた書類のコピーです。 - 領収済通知書:
銀行などで保険料を払ったときの、はんこが押してある領収書です。
Q4:まだ入ったばかりで、領収書が届いていないときは?

手続きをしたときの「受付印」がある書類で大丈夫です。
- 手続き中のとき:
年金事務所やハローワークに出した「資格取得届」の控えを出しましょう。
注意点:ただし、あとで正式な通知書が届いたら、必ずそのコピーを追加で出さなければなりません。それが終わるまで、許可の通知書は届かないので気をつけてください。
Q5:役員の家族や親戚だけの会社はどうなりますか?

雇用保険については、入らなくていい場合があります。
これを「適用除外(ルールからはずれること)」といいます。
- 役員さんや個人事業主:
自分自身は雇用保険には入れません。 - 同居の親族:
一緒に住んでいる家族だけで働いている場合、原則として雇用保険は必要ありません。
「うちは入る必要があるのかな?」と迷ったら、近くのハローワークや年金事務所に相談してみるのが一番確実です。
Q6:書類を出すときに、特に気をつけることは?

「マイナンバー(個人番号)」などの数字は隠して提出します!
今の時代、個人の番号をそのまま出してはいけないルールがあります。
- マスキング:
書類にある「基礎年金番号」などは、黒いマジックなどで見えないように消してください。 - 直近のもの:
何年も前の古い領収書ではなく、一番新しい月のものを用意しましょう。
まとめ:保険のルールで大切なこと
- 「未加入」は許可が下りません!
令和2年から、保険に入ることは「絶対の条件」になりました。 - 法人は社長ひとりでも「健康保険・厚生年金」が必須!
「自分だけだから入らなくていい」というルールはありません。 - 従業員がひとりでもいれば「雇用保険」が必須!
パートやアルバイトであっても、条件を満たせば入る必要があります。 - 書類は「コピー」を提出します!
領収書や通知書など、直近のものを手元に揃えておきましょう。 - 番号はしっかり隠しましょう!
年金番号などは、マジックで消してからコピーをとるのがマナーです。
建設業の許可を取るということは、あなたが「国から認められたプロの集団」になるということです。
社会保険料を払うのは、正直に言って、会社にとって決して小さくない負担かもしれません。
でも、それは「ここで働けば、病気になっても、年をとっても、万が一仕事がなくなっても大丈夫だ」という、社員さんやその家族への大きな優しさでもあります。
保険というしっかりとした土台があるからこそ、社員さんは安心して現場で最高の腕をふるうことができます。
そして、そんな「人を大切にする会社」には、自然と良い仕事と、良い仲間が集まってくるものです。
許可への道のりは、単なる手続きではありません。
あなたの会社を、もっと強く、もっと愛される場所に変えていくための「成長のステップ」です。
ひとつずつ書類を整えて、胸を張って新しいステージへ進んでいきましょう!

