【2026年最新版】建設業許可「お金の条件」完全攻略Q&A

建設業の許可を取るために、絶対にさけては通れない「お金」のお話をします。

「腕はいいけれど、お金の証明はどうすればいいの?」
「通帳にいくら入っていれば、審査に通るのかな?」

そんな不安を抱えている経営者のみなさま、安心してください。

この記事では、建設業許可の「お金のハードル」を解説します。
最後まで読めば、あなたが今何をすべきか、Q&A形式で徹底解説します。

Q1:普通の許可(一般建設業)が欲しいです。いくら必要ですか?

Answer

ずばり、「500万円」を用意できるかどうかが分かれ道です!

倒産する心配がないことを証明するために、次の3つのうちどれか1つをクリアしてください。(根拠:建設業法第7条第4号)

  • ア:会社の中にお金があるか?
    「自己資本(会社自身の純粋な資産)」が500万円以上あること。
  • イ:銀行に500万円入っているか?
    「預金残高証明書(銀行が残高を証明する紙)」を出すこと。
  • ウ:すでに5年以上、許可を持って営業しているか?
    すでに許可を持っていて、更新(5年ごとの免許の書き換え)をする人はこれに当たります。

Q2:「預金残高証明書」を出すときに、気をつけることは?

Answer

日にちが1日でもズレると、書類を受け付けてもらえません!

銀行で「残高証明書をください」と言えば、紙を発行してもらえます。
ただし、ここにはとても厳しいルールがあります。

  • 期限: 申請する日の「4週間(28日)以内」の日にちであること。
  • 意: 「銀行が紙を印刷した日」ではなく、「残高を確認した日」が基準です。
  • コツ: 申請の直前に銀行へ行くのが一番安全ですよ。

Q3:大きな工事(特定建設業)をしたいです。お金の条件は変わる?

Answer

はい、ハードルが驚くほど高くなります。

「特定(大きな金額の工事を、下請けさんにお願いする元請けのこと)」は大変です。
次の4つのハードルを、「すべて」一度にクリアしなければなりません。
(根拠:建設業法第15条第3号)

  • 1:赤字が溜まりすぎていないか?
    「欠損の額(元手の20%を超える赤字がないこと)」
    • 計算: 「繰越利益剰余金(マイナス分)」ー「資本剰余金」ー「利益準備金」ー「任意積立金」。この答えが、資本金の20%(5分の1)を超えていなければ合格です。
  • 2:すぐに払えるお金があるか?
    「流動比率(1年以内に返すべきお金に対して、持っているお金が75%以上あること)」
    • 計算: 「流動資産」÷「流動負債」× 100。答えが75%以上なら合格です。
  • 3:会社の元手がしっかりあるか?
    「資本金(会社を始めるときの元手のお金)」が2,000万円以上あること。
    • 見るところ: 貸借対照表の「資本金」の欄です。
  • 4:自分の資産がたっぷりあるか?
    「自己資本(純粋な会社の資産)」が4,000万円以上あること。
    • 見るところ: 貸借対照表の「純資産」の合計欄です。

Q4:商売(事業)を始めたばかりです。何を出せばいいですか?

Answer

「スタートした時のお金」がわかる書類を出します。

まだ一度も決算(1年間の利益を計算すること)をしていない場合は、次の書類が必要です。

  • 会社(法人)の場合: 「開始貸借対照表(会社を作った日に、いくら現金があって、いくら借金があるかをまとめた紙)」を出します。
  • 個人の場合: 銀行で発行してもらう「500万円以上の残高証明書」を提出します。

根拠: 大阪府建設業許可申請の手引き

Q5:すでに営業している会社は、どんな書類を揃えますか?

Answer

税務署に出した「確定申告書」の控えを使います。

  • 会社(法人)の場合: 法人税の申告書の控え(表紙に受付印があるもの) + 決算報告書。
  • 個人の場合: 所得税の申告書の控え + 青色申告決算書 + 貸借対照表。

重要: 令和7年以降の申告分は、税務署の受付印は不要となりました。その代わり、電子申告をした際は「受信通知(データを受け取ったという証明)」を必ず確認します。

Q6:あと少し「資本金」が足りない時は、どうすればいい?

Answer

申請する日までに、お金を足せば認められるルールがあります!

決算書の上では足りなくても、後からお金を増やす方法があります。

  • 特例のルール: 「増資(元手の現金を増やすこと)」をすれば、資本金のルールはクリアできます。
  • 注意点: ただし、「自己資本(純資産)」の方は、決算書の中身で判断されます。増資をしても、自己資本のルールには使えないので気をつけてください。

まとめ:これから許可を取りたい経営者のみなさまへ

  • 500万円の証明はスピードが命!
    銀行の残高証明書は、有効期限が「28日間」しかありません。
  • 電子申請のルールに注意!
    電子申請の確定申告の書類には、必ず「受信通知」などのデータの証明を添えてください。
  • 大きな工事を目指すなら計画的に!
    特定の許可は「4つの厳しい数字」をすべて同時に満たす必要があります。
  • 決算が終わる前に対策を!
    お金が足りない場合は、決算が出る前に「増資」を検討しましょう。
  • 個人の新規スタートは銀行が頼り!
    会社を作っていない個人の方は、まず500万円を貯めるか借りるかして、銀行の証明をもらうところから始まります。

建設業の許可を取るための「お金の土台」は、あなたが「責任を持って工事をやり遂げられる」という信頼の証です。

まず、一般(ふつうの許可)を目指すなら、500万円をどう証明するか作戦を立てましょう。
銀行で「預金残高証明書」を取るのが一番の近道です。

次に、特定(大きな許可)を目指すなら、会社のお金事情をかなり厳しくチェックされます。
日頃から利益をしっかり残し、会社を強くしていく必要があります。

もし今、お金の条件がギリギリで「無理かもしれない」と不安になっても、あきらめないでください。
許可が取れれば、あなたの会社はさらに大きく成長できます。
ひとつずつ書類を整えて、一歩ずつ進んでいきましょう!