【CCUS】「一人親方」の建設キャリアアップシステム

建設キャリアアップシステム(Construction Career Up System, 略称CCUS)では、一人親方も登録ができます。
「建設キャリアアップシステムなんて、関係ないんじゃない」
などと、思ってはおられませんか?
建設キャリアアップシステム登録が済んでないと、現場に入れないところも増えてきています。
今後も建設業界では必須のシステムになるため、早めに登録はすませておくことをお勧めします。
1.建設キャリアアップシステムの「一人親方」とは
「一人親方」とは、労働者を使用せずに、特定の事業を行う人のことです。
建設業・林業・水産業などの、7業種に特定されています。
一人親方は、基本的に個人で仕事を請け負うのが特徴です。
基本的には、従業員を雇用しません。
あるいは、雇用日数が年間99日以下でなくてはなりません。
労災保険に、特別加入することができます。
請負契約により、仕事の進行や量を自分で決め、完了した仕事に対して報酬が支払われます。
一人親方は、「個人事業主」と同様の意味で混同されることがあります。
「個人事業主」は、法人を設立せずに、個人で事業をおこなう人のことを指します。
税務署に「開業届」を提出することで、公的に「個人事業主」と認められます。
業種の特定はありません。
個人事業主は、従業員の雇用に制限はありません。
労災保険に、加入することはできません。
一人親方も個人で仕事を受注していることでは、個人事業主の一種です。
一人親方は、業種が限定されるのが特徴です。
労災保険への特別加入は、一人親方ならではの特権ともいえます。

2.「一人親方」の建設キャリアアップシステムの登録方法
建設キャリアアップシステムには、「事業者登録」と「技能者登録」があります。
一人親方の場合、基本的には「事業者登録」と「技能者登録」の両方とも登録が必要となります。
請負契約を結んで施工体制に事業者として登録される立場であれば、「事業者登録」をする必要があります。
特定の事業所に所属せず、専ら技能労働者として雇用される立場であれば、「事業者登録」は不要です。
「技能者登録」は、必ず必要となります。
「技能者登録」については、簡略型登録と詳細型登録があります。
以下のページにて、まとめています。
「事業者登録」では、一人親方の登録料金は「無料」です。
ちなみに個人事業主は、¥6,000です。
法人の事業者登録料は、資本金によって異なります。
管理者ID利用料(毎年の更新)も、以下のとおり必要となります。
一人親方 ¥2,400(年間)
法人・個人事業主 ¥11,400(年間)
3.まとめ

大まかに、まとめてみると。
- 「一人親方」とは、労働者を使用せずに、特定の事業を行う人のことである。
- 「一人親方」は、労災保険に特別加入することができる。
- 一人親方の「事業者登録」は、登録料金は「無料」である。
一人親方の事業者登録は、社会保険関係の書類を提出する必要が無いので、比較的楽かと思います。
本業が忙しくて、「建設キャリアアップシステム」の登録手続きが難しいとお困りではありませんか?
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