CCUS導入で経審の点数が上がるって本当? 建設業者が知るべき評価の仕組み
公共工事の受注を目指す皆さんにとって、会社の信用力を示す「経営事項審査(経審)」は非常に大切ですよね。
実は、最近話題の「建設キャリアアップシステム(CCUS)」は、この経審の点数アップに大きく貢献するのをご存知でしたか?
CCUSは、ただのシステムではありません。
経審の評価項目と密接に関わることで、会社の競争力を高める重要なツールとなるのです。
今回は、CCUSが経審の点数にどう影響するのか、その具体的な評価の仕組みを、3つのポイントに分けて解説していきます。
1.就業履歴の蓄積が「社会性」として評価される W1の⑩
これは、CCUS導入が経審の点数に直結する最も重要な評価項目です。
国は、建設業者が現場で働く人々の就業履歴を適切に管理していることを、健全な経営を行う会社として高く評価します。
【評価の仕組み】
- 審査対象の全ての公共工事でCCUSを活用している場合、10点の加点対象となります。
- さらに、審査対象の民間工事を含む全ての建設工事でCCUSを活用している場合は、15点の加点対象となります。
当該加点を認めてもらうには、以下の措置を全ての対象工事で必ず行う必要があります。
- 建設キャリアアップシステム上での現場・契約情報の登録
- 直接入力によらない方法でシステム上に就業履歴を蓄積できる体制の整備
- 経営事項審査申請時に様式第6号に掲げる誓約書の提出
なお、審査基準日以前1年間で対象工事を1件も請負っていない場合は、加点はありません
2.技能向上への取り組みが評価される W1の⑧
経審では、会社が従業員の技能向上にどれだけ取り組んでいるかを評価します。
CCUSは、この「技能の向上に関する取り組み」として評価され、加点対象となります。
【評価の仕組み】
- 審査基準日において、基準日前3年間における能力評価基準(キャリアアップカードのレベル判定)において、レベル2以上にアップした建設技能者の数を、基準日における所属技能者の数(基準日より3年前時点において既にレベル4の者を除く)で割ることで、その割合求めます。
技能者は、現場の施工を直接行う作業者のことを指します。
現場で施工管理だけをする現場監督や主任技術者は、技能者には含まれません。
現場の管理をするけど現場作業もする方は、技能者としても扱われます。
この割合が大きく、かつその他の一定条件をクリアすれば、そのクリア状況に応じてW点が最大10点加点されることになります。
この項目は計算式が非常に複雑です。
以下のページにて、計算方法をまとめています。
この加点を得るためには、単にCCUSに登録するだけでなく、技能者が経験を積み、資格などを取得してCCUSのレベル判定を上げることが重要になります。
3.ベテラン職人のスキルが「技術力」として認められる(Z点)
これは、CCUSが会社の「技術力(Z点)」に直接加点をもたらす、大きなメリットです。
【評価の仕組み】
- CCUSの能力評価基準において、レベル3と判定された技能者は、経審の「技術職員数」として2点の加点対象となります。
- さらに、レベル4と判定された技能者は、3点の加点対象となります。
この加点は、国家資格や登録基幹技能者ではない、長年の経験を持つベテラン職人さんのスキルを、経審で正当に評価してもらえるということを意味します。
これにより、会社の技術力をより正確にアピールでき、経審の点数アップに繋がります。
CCUSは、経審の複数の評価項目と深く連携しており、会社の競争力を高めるための重要な「戦略的ツール」と言えます。
この情報が、あなたの事業の発展に少しでも貢献できれば幸いです。

